
ジン
よっしゃー! 今月は仮想通貨がハネて臨時収入ゲットだぜ!ねえカネコ先生、この金で高級焼肉でも行こうぜ? 奢るって!

カネコ先生
ほう、景気がいいね、ジン君。だが、そのあぶく銭、焼肉で消化してしまっていいのかい?今それを投資に回せば、20年後には数倍の資産になっているかもしれないのだよ。

ジン
はぁ? 20年後?先生、何言ってんの。20年後の100万円より、今の10万円の方が価値があるに決まってんだろ!俺は「今」を楽しみたいの。「今」最強になりたいわけ。

カネコ先生
その思考こそが、君がお金持ちになれない最大の原因だよ。「双曲割引(そうきょくわりびき)」という言葉を知っているかい?

ジン
なんだよそれ。数学の授業かよ。

カネコ先生
人間や動物は、遠い将来の大きな利益よりも、近い将来の小さな利益を過大評価してしまう本能を持っている。例えば、「1年後に1万1千円もらう」より「今日1万円もらう」を選ぶ人が圧倒的に多い。冷静に計算すれば、年利10%なんてあり得ない好条件なのに、目の前の現金の誘惑に負けてしまうんだ。

ジン
……まあ、確かに。1年待てば増えると言われても、俺なら今日1万円もらってパチンコ行くわ。

カネコ先生
それが「貧者の行動パターン」なのだよ。お金持ちになれる人は、この本能に逆らって「待てる」人だ。今の快楽を少しだけ我慢して、未来の自分にプレゼントを送ることができる人だけが、最終的に大きな富を築ける。

ジン
未来の自分にプレゼント、ねぇ……。なんか急に、焼肉の煙が目に染みるような話すんなよ。……わーったよ。半分だけ投資に回して、残りで普通の焼肉食うことにするわ。

カネコ先生
半分でも大きな進歩だ。「我慢」ではなく「未来への投資」と考えれば、待つのも悪くないだろう?
「双曲割引」とは、将来得られる利益の価値を、それが得られるまでの時間が長ければ長いほど低く見積もってしまう心理傾向のことです。
1. マシュマロ・テストの教訓有名な心理学実験で、子供に「今すぐマシュマロを1個食べるか、15分待って2個もらうか」を選ばせたところ、我慢して2個もらった子供の方が、将来の社会的成功度が高かったという結果があります。
2. 投資の本質は「現在価値の放棄」投資とは、今使えるお金(現在の消費)を放棄し、それを将来に先送りすることで、より大きなお金(未来の利益)を得る行為です。
3. 対策:未来の自分を想像する衝動買いや浪費をしたくなった時は、「このお金を使わずに運用すれば、20年後にいくらになるか?」を計算してみてください。
目の前の1万円は、将来の3万円かもしれません。そう考えると、「今使うのはもったいない」と思えるようになります。