
ヒナ
うーん……。A社のカードは通販がお得だけど、B社のカードはコンビニに強いし……。ああっ、でもC社のカードの方がキャンペーンは派手かも!?

カネコ先生
おや、ヒナ君。さっきからスマホと雑誌を見比べて、随分と悩んでいるようだが。

ヒナ
あ、カネコ先生。実は、そろそろ本格的に「ポイ活」を始めようと思って、メインで使うクレジットカードを選んでるんです。でも、種類が多すぎて……。「還元率」とか「経済圏」とか考えてたら、もう半年くらい迷ってて。

カネコ先生
半年か。それで、今は何を使って買い物をしているんだい?

ヒナ
え? 今はまだ決まってないから、とりあえず現金です。変なカード作って後悔したくないですし、一番正解のやつを見極めてから切り替えようかなって。

カネコ先生
……ヒナ君。残念だが、君は「一番の正解」を探している間に、「一番の不正解」を選び続けていることに気づいているかね?

ヒナ
えっ? 不正解?私、まだ何も選んでませんよ?

カネコ先生
「何も選ばない(現金を使う)」という選択をしているじゃないか。現金はポイント還元率が0%だ。君が「0.5%お得なのはどっちか」と半年悩んでいる間に、現金決済で捨ててきたポイントは、数千円、いや数万円分になるかもしれないのだよ。

ヒナ
ああっ……! 確かに!「どっちが得か」ばかり気にして、「現金が一番損」ってことを忘れてました。

カネコ先生
それが「決定回避の法則」の怖いところだ。人間は選択肢が多すぎると、決断を先送りにして「現状維持」に逃げてしまう。だが、資産形成において「0」と「1」の差は巨大だ。60点のカードでもいいから、まずは現金から卒業する。走り出してから考える方が、立ち止まっているより遥かにマシなのだよ。

ヒナ
ううっ、私の半年間が……。もう悩みません! とりあえず一番有名で年会費無料のやつを、今すぐ申し込みます!

カネコ先生
よろしい。完璧主義は貧乏への入り口だ。「とりあえずやってみる」軽やかさを身につけることだね。
「決定回避の法則(選択のパラドックス)」とは、選択肢が増えれば増えるほど、人は選ぶことにストレスを感じ、最終的に「選ばない(現状維持)」という行動をとってしまう心理現象です。
1. 「現金」という現状維持バイアスクレジットカード、格安SIM、保険の見直し……。「どれが一番いいか分からない」と保留にしている間、私たちは常に「現状維持」というコスト(機会損失)を払い続けています。
2. 0点より60点の方がいいクレカ選びで言えば、「還元率1.0%」と「1.2%」の差で悩んで現金(0%)を使うのが一番のムダです。
まずは「年会費無料」で「還元率が1%以上」あるカードなら何でも構いません。さっさと作り、「現金を使わない生活」にシフトすることが、マネーリテラシーの第一歩です。
悩みすぎて動けない時は、「悩んでいるこの時間にも、お金(ポイント)を捨てている」と意識してみてください。