
ゲン担ぎする営業マン
先生、大変です! 明日のプレゼン、中止にするしかありません!

ドクターL
ほう。資料のデータが消えたのかね?

ゲン担ぎする営業マン
違うんです。「勝負ネクタイ」が見つからないんです! クリーニングに出したまま忘れてて…。

ドクターL
…ただのネクタイじゃないか。別のを締めればいいだろう。

ゲン担ぎする営業マン
ダメなんです! 先月、その「赤いネクタイ」を締めて行った時だけ、大型契約が取れたんですよ! あれは幸運を呼ぶ魔法のネクタイなんです。あれがないと絶対失敗します!

ドクターL
やれやれ。君は成功の理由を「布切れ」に求めているのか。それが「前後即因果の誤謬」だ。

ゲン担ぎする営業マン
でも、実際に締めた「あと」に成功したんですよ? 偶然にしては出来すぎじゃないですか!

ドクターL
では聞くが、その契約が取れた時、君は準備をサボっていたのかね?

ゲン担ぎする営業マン
まさか! 徹夜で資料を作って、何度もリハーサルしましたよ。死ぬ気で頑張りました。

ドクターL
それだ。成功したのは「君が死ぬ気で頑張ったから」であって、「ネクタイが赤かったから」ではない。

ゲン担ぎする営業マン
あ…。

ドクターL
君は自分の努力という「本当の原因」を無視して、手柄をネクタイに譲ろうとしている。もっと自分の実力を信じたまえ。裸でプレゼンしない限り、ネクタイの色など何でもいいのだよ。

ゲン担ぎする営業マン
そうか…。僕が頑張ったから取れたんですよね。ネクタイに頼るなんて、自分に失礼でした。明日は青いネクタイでビシッと決めてきます!
こんにちは、ナースMです。
今回のテーマは、「時間の前後関係(AのあとにBが起きた)」を、「因果関係(AのせいでBが起きた)」と混同してしまう誤りについてです。
なぜ信じてしまうの?私たちは、自分の力でコントロールできない未来(運)に対して不安を感じると、何かにすがりたくなります。「○○をしたから上手くいった」というルールを作ることで、「次もこうすれば大丈夫だ」と安心感を得ようとするのです。
よくある症例:
対処法:「自分のせいにしてみる」良い結果が出たとき、ラッキーアイテムのおかげにするのは謙虚なようでいて、実は「自信のなさ」の表れです。
「運が良かったんじゃない。私が頑張ったんだ」そう正しく認識することで、ジンクスへの依存を断ち切ることができます。