
先生
(後ろから近づいて)おーい、パレット君。ちょっとプリントを配るのを手伝ってくれないか?(肩をトントン)

パレット君
うわああっ!!(ビクッと飛び上がり、椅子から転げ落ちそうになる)や、やめてよ先生!! ビックリするじゃないか!

先生
ええっ!? ご、ごめん!そんなに驚くとは思わなかった……。ただ肩を軽く叩いただけなんだけど、大丈夫?

パレット君
はぁ、はぁ……。先生にとっては「軽く」でも、僕にとっては**『強力な静電気』**か**『スタンガン』**を押し当てられたのと同じ衝撃なんだ。背中には目がついていないから、予測できないタイミングで触られると、脳に「敵襲!」っていう緊急アラートが鳴り響いて、身体が勝手に跳ねちゃうんだよ。

先生
スタンガン……。僕たちがドアノブで「バチッ」となったら驚くのと同じようなショックを、人の手から感じていたのか。それは飛び上がるのも無理はないね。

パレット君
そうなんだ。だから触られるのが嫌いなんじゃなくて、**「予測できない接触」**が怖いんだよ。前から近づいてくれたり、「肩に触るよ」って声をかけてからなら、心のブレーカーを落として準備できるから大丈夫なんだけどね。
■なぜ飛び上がるほど驚くのか?不意に体に触れられた時、定型発達の人は「あ、〇〇さんか」とすぐに状況を理解できます。
しかし、触覚過敏のある人は、皮膚からの入力信号が脳内で増幅され、軽い接触でも「痛み」や「電気ショック」のような強い衝撃として伝わります。
その結果、意思とは無関係に体がビクッと反応してしまうのです(驚愕反射)。
■「触らないで」の真意これを「拒絶された」「嫌われている」と誤解しないでください。
彼らが拒絶しているのは、あなた自身ではなく、**「予測不能な刺激」**です。
真正面から近づく、視界に入ってから話しかける、という手順を踏むだけで、彼らは安心してコミュニケーションを取ることができます。
■私たちにできること