
心配性なママ
先生、助けてください! うちの息子、このままだと将来がお先真っ暗です!

ドクターL
ほう。何をしたんだ? 法に触れることでもしたのかね?

心配性なママ
部屋で隠れて「ゲーム」をしてたんです! 受験生なのに、1時間も!

ドクターL
…ふむ。ただの息抜きではないか。それがなぜ「お先真っ暗」になる?

心配性なママ
分からないんですか!? ゲームにハマるってことは、勉強しなくなるってことです。そうしたら成績が落ちて、志望校に落ちて、三流大学に行って、まともな就職ができなくて、最後は「社会から脱落する」に決まってます!

ドクターL
やれやれ。君の脳内には、とんでもなく急な「滑り台」があるようだな。それを「滑り坂の誤謬」と言う。

心配性なママ
滑り坂…?

ドクターL
「Aが起きると、必ずZになる」と、中間の可能性を無視して極端な結論に飛躍することだ。「ゲームをした(A)」からといって、必ずしも「転落人生(Z)」にはならない。間に「自制する」「気分転換して勉強する」という選択肢が無限にあるはずだ。

心配性なママ
で、でも、可能性はゼロじゃないですよね? 転がり落ちるかもしれないじゃないですか!

ドクターL
可能性なら「明日隕石が落ちる」だってゼロじゃない。君は「風が吹けば桶屋が儲かる」を本気で信じているのかね? 飛躍した妄想で子供を追い詰めるのは、ゲームよりよほど教育に悪いぞ。

心配性なママ
うっ…。確かに、勝手に不幸な未来を作って、息子をダメ人間扱いしていました。冷静になります…。
こんにちは、ナースMです。
今回のテーマは、「ある事象が起きると、連鎖的に悪いことが起きて、最終的に破滅すると主張する誤り」についてです。
なぜ不安になるの?人間は恐怖を感じると、防衛本能として「最悪のシナリオ」を想像します。リスク管理としては大切ですが、度が過ぎると「小さなミス」が「この世の終わり」に見えてしまい、冷静な判断ができなくなります。
よくある症例:
対処法:「階段は繋がっているか?」妄想が暴走しそうになったら、ブレーキを踏みましょう。
「A(ゲーム)からB(成績低下)には、必ずなるの? BからC(退学)には?」一段ずつ確認すれば、それがただの「妄想の坂道」だと気づけるはずです。