
絶望する就活生
先生、もう立ち直れません…。私なんて、社会から必要とされていないゴミなんです…。

ドクターL
ほう。ゴミかどうかは私が決める。一体何があった?

絶望する就活生
就職面接に落ちたんです…。第一志望だったのに。「お祈りメール」が来て、私の人格を全否定された気分で…。もうどこの会社も私なんて雇ってくれないんだわ。

ドクターL
質問しよう。君は何社受けて、何社落ちたんだ?

絶望する就活生
3社受けて、3社ともダメでした! 3連敗ですよ? もう「世界中」が私を拒絶してるのと同じじゃないですか!

ドクターL
…3社。「世界中」とは大きく出たな。日本に会社がいくつあるか知っているかね?

絶望する就活生
え? いえ、知りませんけど…。

ドクターL
約367万社だ。君はたった「0.00008%」のデータを見ただけで、残りの「99.99992%」も全てダメだと結論付けたわけだ。これを「早まった一般化」と言う。

絶望する就活生
うっ…。数字で言われると、すごく少ないですね…。

ドクターL
君は腐ったミカンを1個食べただけで、「世界中のミカンはすべて毒入りだ!」と叫んでいるのと同じだ。あまりに非科学的で笑えてくるだろう?

絶望する就活生
確かに…。たった3社に合わなかっただけで、人生全部ダメだなんて、飛躍しすぎですね。

ドクターL
その通り。君が見たのは「たまたま相性が悪かった3つのサンプル」に過ぎない。君の価値を決めるには、データ数(n数)が圧倒的に足りないのだよ。

絶望する就活生
ありがとうございます。残りの366万社の中に、合う場所があるかもしれないですよね。サンプル数を増やしてきます!
こんにちは、ナースMです。
今回のテーマは、「非常に少ない事例(サンプル)だけを見て、それが全体に当てはまると勝手に決めつける誤り」についてです。
なぜ決めつけるの?私たちの脳は、少ない情報から素早くパターンを見つけようとする習性(ヒューリスティック)があります。
原始時代なら「あの赤い実を食べたら腹を壊した(1回)」→「赤い実は全部危険だ!」と決めつけることが生存に役立ちましたが、現代社会ではそれが裏目に出て、悩みや差別の原因になります。
よくある症例:
対処法:「n(サンプル数)はいくつか?」「やっぱりダメだ」「絶対こうだ」と思い込んだら、自分にツッコミを入れましょう。
「それ、たった1回(n=1)の出来事じゃない?」例外をルールにしないでください。世界はあなたが思っているより、ずっと広くて多様です。