
リク
はぁ……。まだ給料日まで10日もあるのに、財布の中身が3,000円しかないよ。ねえ先生、なんかこう、スマホをタップするだけでお金が湧いてくる裏技とかないの?

カネコ先生
やれやれ……。相変わらず夢見がちなことを言っているね。だがリク君、そうやって「魔法」を探しているうちは、いつまで経ってもお金の不安はなくならないよ。

リク
うっ、痛いところを……。でもさ、俺なりに真面目に働いてるんだよ? 無駄遣いもそんなにしてないはずなのに、なんでこんなに苦しいんだろう。やっぱり、税金とか物価が高い今の社会が厳しいのかなぁ。

カネコ先生
社会のせいにするのは簡単だが、それでは何も解決しない。厳しい言い方になるが、今の君は「穴の空いたバケツ」で一生懸命水を汲んでいるような状態なんだ。社会が悪いのではなく、君がバケツの穴を塞ぐ方法を知らないだけかもしれないよ?

リク
穴の空いたバケツ……?どういうこと? 俺、そんなにボロボロなの?

カネコ先生
例えば、君は毎月払っている「スマホ代」や「保険料」の内訳をすべて説明できるかい?あるいは、買い物の時に使うクレジットカードの「リボ払い」や「分割払い」が、どれほど高い手数料を取られる仕組みか理解しているかな?

リク
え……スマホ代はなんとなく引き落とされてるし、リボ払いは毎月定額で楽だと思ってた。それって、そんなに重要なこと?

カネコ先生
とても重要だとも。「よく分からないけど払っているお金」や「便利な裏にある手数料」。これらがまさにバケツの穴だ。社会のルールは複雑にできているが、決して意地悪で作られているわけではない。「知っている人」には恩恵を与え、「知らない人」は余分なコストを払う……そういう仕組みになっているだけなのだよ。

リク
そっか……。誰かに取られてるんじゃなくて、俺が自分でこぼしてたのか。なんだかすごくもったいないことをしてた気がしてきた。

カネコ先生
その「気づき」こそが第一歩だ。マネー・リテラシー(お金の知識)は、君の大切な資産を守る「盾」になり、人生の選択肢を広げる「翼」になる。お金に振り回されるのではなく、お金をコントロールできるようになるために……まずは基礎から一緒に学んでいこうか。

リク
先生……! なんかやる気が出てきた。自分のバケツ、しっかり修理したい! 色々教えてくれよ!
「お金の勉強」と聞くと、株で大儲けしたり、節約でギスギスしたりするイメージを持つかもしれません。しかし、本来の目的はもっとシンプルで前向きなものです。
それは、「お金の不安をなくし、自分の人生を自分で選べるようにすること」です。
一生懸命働いているのにお金が貯まらない原因の多くは、社会のシステムが悪いからではなく、私たちがその「取扱説明書」を読んでいないことにあります。
1. 「知らない」ことによる損失税金には多くの「控除(税金を安くする仕組み)」が用意されていますが、これらは自分で申請しないと適用されません。知っている人だけが得をするルールなのです。
2. 「便利」の対価リボ払いや過度な保険など、一見便利で安心に見えるサービスには、目に見えにくい「手数料」が含まれています。仕組みを理解せずに利用することは、穴の空いたバケツに水を注ぐようなものです。
当教室では、誰かを敵だと批判するのではなく、複雑な現代社会を賢く、軽やかに生き抜くための「知恵」を学んでいきます。
知識という武器を身につけ、漠然とした不安を「自信」に変えていきましょう。