
リュウ
ネットですごい情報を見つけたんだ!「モンテカルロ法」っていう、カジノを破産させた必勝法があるらしい!

マスター
ほう。モンテカルロ法ですか。紙とペンを使って、数列を消していくベッティングシステムですね。

リュウ
知ってるのか? やり方はこうだ。「1・2・3」って書いて、両端を足した額(4単位)を賭ける。勝ったら両端を消す。負けたら賭け金を右に書き足す。数字が全部消えたら、必ず利益が出るんだ! すげぇだろ!

マスター
ええ、計算上は「数列が消えれば利益が出る」ように作られています。かつてモンテカルロのカジノで実際に使われ、話題になった手法です。

リュウ
だろ!? これで俺も億万長者だ!

マスター
……ですが、リュウ様。一つ重大な欠陥があります。「数列が消えなかったらどうするのですか?」

リュウ
え? いや、いつかは消えるだろ。確率50%なんだから。

マスター
勝ったり負けたりが交互に続けばいいですが、負けが先行して泥沼化すると、賭け金は雪だるま式に増えていきます。そして数列が消える前に、あなたの資金が尽きるか、テーブルのリミット(賭け金上限)に達して終了です。

リュウ
そ、そんな……。

マスター
どんなに複雑な手順を踏もうと、期待値マイナスのゲームをプラスに変える魔法はありません。カクテルをお出ししましょう。『ペーパー・ムーン(作り物の月)』。
今回のテーマは「モンテカルロ法(Monte Carlo Strategy)」です。
カジノのルーレットなどで使われる、資金管理法(ベッティングシステム)の一種です。
1. どんな手法か?
「負けた分を、数回に分けて取り返す」という防御的なシステムです。
一発で取り返そうとしないため、賭け金の跳ね上がり方が比較的緩やかで、長く遊べるのが特徴です。
そのため、コツコツ稼ぎたいプレイヤーには人気があります。
2. 必勝法ではない理由
リュウ様がおっしゃる通り、「数列がすべて消えれば」利益は確定します。
しかし、以下の落とし穴があります。
3. システム・ベッティングの正体
モンテカルロ法に限らず、全ての攻略法は「勝ち負けの波をどうコントロールするか」という資金管理術に過ぎません。
「小さく負けて、小さく勝つ」か「小さく勝って、いつかドカンと負ける」かを選んでいるだけなのです。
「カジノを破産させた」というのは都市伝説。実際には、計算面倒な客を追い出すための口実だったとも言われています。
本日の教訓:複雑なシステムを使っていると「自分がゲームを支配している」という錯覚に陥ります。
しかし、あなたが支配しているのは「賭け金」だけで、「勝敗」は神のみぞ知る領域なのです。