
先生
おっと、急に雨が降ってきたね。少し濡れちゃうけど、校舎までダッシュしようか!

パレット君
待って! 無理だよ先生!傘がない状態で外に出るなんて、石投げの刑を受けるのと同じだよ!

先生
石投げだって?ただの雨水だよ。ちょっと冷たいけど、痛くはないじゃないか。

パレット君
それが痛いんだよ。僕の肌にとって、空から降ってくる雨粒は、液体じゃなくて**「無数の小石」**なんだ。バチバチ当たって痛いし、服が濡れて肌に張り付くと、冷たいスライムに包まれたみたいで気持ち悪くて動けなくなる。

先生
小石が降ってくる感覚……。僕たちが「冷たいな」で済む刺激が、君には物理的な打撃として感じられているのか。シャワーを嫌がるのも、もしかして同じ理由?

パレット君
うん。シャワーの水圧は、僕には**「針の束」**に見える。だからお風呂は嫌いじゃないけど、体を洗うのは毎回戦いなんだ。雨の日に外に出たくないのは、濡れるのが嫌なんじゃなくて、痛くて怖いからなんだよ。
■シャワーや雨が「凶器」に変わる触覚過敏のある人の中には、水滴が皮膚に当たる刺激を過剰に強く感じてしまう人がいます。
健常者が心地よいと感じるシャワーの水圧も、彼らにとっては「剣山で刺されている」ような痛みに変換されることがあります。
雨の日に外出を極端に嫌がったり、お風呂に入りたがらない子供がいる場合、わがままではなく「水が痛い」と感じている可能性があります。
■濡れた服の不快感また、雨で濡れた服が肌に張り付く感覚も、耐え難いストレスになります。
「すぐに乾くから大丈夫」という慰めは通用せず、その不快感によってパニック(メルトダウン)を起こしてしまうこともあります。
■私たちにできること